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| 三郎と英吾は <日本ダービー> が終わった5月30日火曜日に喫茶ヤーヤで反省会を開いた。 「やぁ、英吾、ダービーどうだった？ 獲ったの」 「ダメだったよ。最近ちっとも儲けれなくてさ、馬券当たることは当たるんだけど、収支的にはいつもマイナスなんだよ。買えば本線が来るし、予想したレースでは結構な配当が出るんだが、買ってはいないから＜しまった買えばよかった＞ と自分自身で凄く悔やむんだよ」 「俺もさ、絶不調かな。全く英吾と一緒なんだよ。リズムが全く合わなくてさ」 二人ともため息ばかりが出て、会話にも勢いがなかった。 ダービーも結果論だが、データ的に調べたものをお互いが披露した。二人とも言葉が少なめだった。 最初に英吾が素数開催年の翌年の出目を発表したが、偶数枠が1着するというぐらいのことしか関連性を見つけることが出来なかったようだ。 しかし特殊資格馬を見つけ出し、その特殊資格馬の枠がははっきりと勝ち馬を指定していたサインだったのである。 そのサインとなった特殊資格馬は、ダービー週（27土曜日、28日曜日） ただ一頭。
〖特殊資格馬とは…外国馬、地方馬、〇外〇地馬を指す〗 〖特殊資格馬参考皐月賞と特殊資格馬 2016年皐月賞を推理する〗 三郎は静かに聞き入っていた。英吾は資料を見せ終え、<次は三郎だぞ> と目で合図をしてきた。 その流れに乗るように三郎も資料を見せた。 「さすが、英吾凄いなぁ、きっちり仕事しているではないか。やっぱりだなぁ、特殊資格馬がきっちりサインしていたんだな。じゃ俺の方も見つけ出したものを発表するぞ」 三郎が注視したのは＜FC馬番決定前の取消＞ であった。 馬番決定前の取消がダービー週（27土曜日、28日曜日） にあったのは28日（日曜日）ただ一頭のみであった。〖参考三郎のワイド結果 5月28日（日）〗
〖スティーレナハト【出走・出馬投票履歴】 欄において「東京1R ※取消」 と表示〗 「ここからが肝心なんだ、高橋文雅厩舎が土曜日、日曜日何枠に配置されていたのか、というのを調べるのさ。そうすると、２日間で２回参戦している。その参戦枠が土曜日２枠、日曜日も２枠だったのさ。これはこれで凄い事だと思ったのさ」
英吾も馬番決定前の取消、高橋文雅厩舎の枠配置にビックリしていた。この2枠はダービー2着枠 2枠4スワーヴリチャードだったからである。 二人はお互いに笑った。ダービー１着が６枠、２着が２枠、ダービーを終えた結果論ではあるが、英吾と三郎が見つけた６枠、２枠もしっかりとサインの一つに取り入れても異論はないだろう。
「6月4日（日）の 第67回安田記念、英吾の得意な素数開催だぞ。いい関係を見つけ出してくれよ。期待しているぞ」 「あぁ、悪い流れを断ち切れるような答えを探してみるよ」 「よっしゃ、ではまた来週な。今日はこれでお開きだ｝ |
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日本ダービー反省会
