単勝・複勝(競馬) ブログランキングへ

早見刑事フェブラリーSを推理する


─────────────────────────
2016年2月21日(日) 1回東京8日
 第33回 フェブラリーステークスG1
─────────────────────────

G1戦ともなると様ような情報が満載になる。
基本的な過去 10年データとか、前走はトライアル戦的なレースを使った馬が可能性が高いとか、さまざま賑わしている。

早見刑事はフェブラリーステークスの日曜日は丁度非番であった。
競馬事件を担当していると、何かしら必勝法情報が入ってくる。
10年近くいろいろな事件を担当していると、予想も知らず知らずのうちになにやら理論っぽくなり、そこそこ当たる様になってきた。
当たるようになるとさらに元気が出てきて、独自のデータ理論を持つようになってきたのである。
刑事ならではの緻密なデータ集めが早見刑事のデータ理論の元になっている。

早見刑事の犯人探しはいつも決まっている。
競馬は週単位(土曜日、日曜日)で1つの単位になる。
フェブラリーステークスのG1がある2月21日(日)と前日2月20日(土) の日に散りばめられた犯人探しの証拠があると感じていた。

事件には過去からの追跡証拠と、現状証拠がある。
早見刑事は現状証拠を探すのが得意としていた。

現状判断出来る遺留品収集は2日間あった。
東京7日 東京8日である。

2月20日1回東京7日は出走取消はなかった。
2月21日1回東京8日で遺留品が見つかった。

出走取消が京都競馬場で2件もあったのである。
2件あるというのが謎めいていた。G1の当日である。
京都競馬場というのも引っかかる。

さぁ足で稼げ。
証拠品を徹底的に調べなくては、と早見刑事は非番というのに今年初めてのG1謎解きに興味深々なのである。

なになに
京都8日目3R 7枠13番オールインワン 池添騎手 取消
京都8日目6R 2枠2番 クリノシャンボール 川島信二騎手 取消

この証拠品で早見刑事のデータ読みが始まる。
この事件は2頭の取消がヒントになっているのだと、ピンと閃いたのである。
何度か同じような匂いがした事件があったからである。
過去同類のデータが確かあったよな、と記憶をまさぐってみた。

京都 8日目3R
7枠13番オールインワン 池添騎手(取消)
7枠14番ニホンピロヘーゼル 川島信二

京都 8日目6R 
2枠 2番 クリノシャンボール 川島信二騎手(取消)
同枠馬はなしの2枠は1頭のみである。

「うん!」
早見刑事は証拠品から確信したのである。
2頭の取消はやはり犯人の共通した遺留品だったのである。

これで予告されたフェブラリーステークス犯行枠が解った。
ズバリ 「7枠」 に相違がない。

本来なら3Rからの検証になるが
まず6Rの取消は 川島信二騎手2枠(1頭枠) この1頭が重要になる。

続いて3Rの取消は 池添騎手 7枠13番 同7枠のもう一人の騎手 川島信二騎手が配置されている。
ということは、川島信二騎手は1日に2度取消枠に配置されている。
通常の確率ではありえない偶然である。
ましてや6Rは 川島信二騎手 2枠1頭枠の配置である。

2月21日(日) 2回の取消枠があったのに、2回とも取消枠にかかわっていた騎手は川島信二騎手たった一人なのである。

─────────────────────────

もう一度よく整理してみよう。
早見刑事は捜査会議等でいつも捜査報告をしているように黒板に書き出してみた、いや今回は非番でもあるので家にあるノートに書き出してみる。
図式形式にすると視覚確認ができ易いから 騎手名をA B にしてみる。
川島信二騎手をA とする。
池添騎手はB である。

京都 8日目3R 取消枠 7枠 AB
京都 8日目6R 取消枠 2枠 A (1頭枠)

7枠はA とB 2つ揃っている枠である。
2枠はA のみである。

今回 2回の取消があり 2回とも含まれているA とB は「7枠」 しかないのだ。

「7枠」 こそが、統計学でいう「偶然の確率」 ではあり得ないほどの低い確率数字になっている。(計算ができないときはいつもあり得ないほど と表現してしまう早見刑事)

これがフェブラリーステークスG1 の日に起こった出来事なのだ。

この奇跡の偶然枠 「7枠」 これがフェブラリーステークス の犯人に違いがない。

早見刑事は捜査本部会議で、自信を持って犯人探しの予測候補を報告をしてみたい気持ちに駆られた。

─────────────────────────

早見刑事はG1戦という大きなレースの場合、G1がある東京競馬場ではなく、さりげない、一見関係のないG1との逆開催、京都競馬場での動きに注意していたのである。
いつも見失いがちの目につかないところに証拠品が隠されている傾向にある。


--------<11レース>-------------

レースは淡々とした流れである。7枠モーニンは先行集団にいた。
直線を向いて8番コーリンベリー 11番スーサンジョイ 13番タガノトネールがトップ争いをしている。その直後にモーニン、4番手と絶好の位置である。
ゴール200m地点でモーニングが抜け出しにかかる。
完全に引き離したところで、1番人気7番ノンコノユメが追い込んできたが、モーニンとは1馬身1/4追い付けなかったところがゴールであった。
今年初めてのフェブラリーステークスは、モーニンの完勝劇に終わった。

早見刑事はTV観戦ではあったが、大満足であった。
「やっぱりな、たったこれだけの証拠品で馬券勝負に望むとは無謀かもしれないが、「勝負の神様」 が現れたのである。

神様が現れた時は、いつも勝っても負けても「勝負をする」、そして勝負をすると 「決めたら行動」 と自分自身で背中を押しているのである。
こうする信念を持つことによって、何回も救われている。
たとえ負けた時でも、信念を持って行動できた、といつまでもくよくよはしなくなった。

今回フェブラリーステークスの勝負ではいい結果になった。
勝負事で最後の決断と勇気は、結局データでもなく統計でもなく「勝負のカン」 が決めるものだとつくづく思うことだ。


しかしやはり勝負に勝つということは気持ちが高揚する。
「取ったぞ!」 この「雄たけびパフォーマンス」 が出来る喜びに感謝、早見刑事 今年は推理で取るぞ、と意気揚々の気構えをもう一度自分自身の中に奮い立たせたのである。

へへ
これでまた へそくり貯金が少し増えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2016年フェブラリーステークスG1 の結果
 1着 7枠14番 モーニン    2番人気
 2着 4枠 7番 ノンコノユメ   1番人気
 3着 2枠 4番 アスカノロマン 7番人気

 単勝 510円
 枠連 530円
 馬連 680円 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7-5 早見刑事フェブラリーSを推理する

2016年 2016年
7-4 根岸ステークスを読む
7-3 BC取消の分類(調教師編)
7-2打ち上げ失敗だった中山金杯法則

7-1中山金杯の法則
2015年
6-7最終レース「ファイナルSの法則」
6-6有馬記念 「スーパー4枠の存在」
6-5有馬記念法則予想
6-4 2頭出し厩舎6対2法則
6-3チャンピオンズCはルーマー法則
6-2 エリザベス女王杯の法則
6-1神戸新聞杯の法則
5-4新潟2歳S驚きの援護配置
5-3 工夫の2乗の馬券術 
5-2 オッズから見た異常馬

5-1 出走取消馬を尾行せよ
4-10 人気分類から考える
4-9 人気別対比分類表
4-8新ワイド2回福島1-6日の実績は

4-7新ワイド馬券購入実験データ
4-6 ワイド馬券の工夫を考える

4-5 出走取消枠が教える鉄板枠?

4-4マーチン法-3回東京4日まで
4-3 儲かる基本方式はきっちりと
4-2 G戦には奇跡枠あり 

4-1b馬番決定前の取消6月6日編
4-1a 予想アイテム多店舗化
3-5収支は1ヶ月単位
3-4 やっぱり基本は大事

3-3 チャンスを待つ「ダッシュ60」

3-2 改良事項を加え 2回戦に挑戦
  
3-1「2頭出し厩舎の謎」と馬券遺産
2-8「ダッシュ60」 購入方式の提案
2-7「ダッシュ60」 チャレンジ最終週
2-6「ダッシュ60」 とんぷく馬券の発動
2-5「ダッシュ60」コツコツ稼ぐ
2-4「ダッシュ60」基本に忠実2
2-3「ダッシュ60」基本に忠実であれ
2-2「ダッシュ60」高松宮記念  
2-1「ダッシュ60」始まりの一歩
1-7概要「ダッシュ60」
1-6 方針の決定「ダッシュ60」
1-5作戦プラン「ダッシュ60」
1-4作戦プラン「ダッシュ60」
1-3作戦プラン「ダッシュ60」
1-2作戦プラン「ダッシュ60]
1-1作戦プラン「ダッシュ60」